構音障害の分類と治療法

ST LABO Blog (言語聴覚士)

構音障害とは
平たく言うと発音がうまく出来ない状態です。
肺からの呼吸機能によるもの、声帯の問題、口や舌の神経・筋肉の運動的な問題、口唇口蓋裂や舌癌で舌を摘出した後のような気質的な欠損によるもの、成長過程で誤った発音が定着したものなど、原因は様々です。
構音障害には3つの分類がなされていてそれぞれの特徴をご紹介していきます。
器質性構音障害
- 器質性構音障害とは、発音に関与する器官(口唇、舌、歯、口蓋、咽頭など)の構造的な異常や損傷により、正しい発音が困難になる障害です。先天性の異常(口唇裂や口蓋裂など)や外傷、腫瘍、手術後の後遺症などが原因となることが多いです。この障害は、外科的な手術や、言語聴覚士による評価と適切な治療を通じて改善を図ります。

口唇口蓋裂の方や舌癌のOPE後などで舌がないような方が該当します。
運動性構音障害
- 運動性構音障害(ディサースリア)とは、発音に関与する神経や筋肉の運動制御に問題が生じることにより、正しい発音が困難になる障害です。これは、脳卒中、頭部外傷、神経変性疾患(パーキンソン病やALSなど)、脳性麻痺など、神経系の損傷や疾患が原因となります。この障害は、言語聴覚士による評価と治療、リハビリテーションを通じて、発音の改善を目指します。

脳卒中後の体の麻痺による神経・筋肉障害や病気によるものが多いです。
機能性構音障害
- 機能性構音障害とは、発音器官(口唇、舌、歯、口蓋など)の構造や神経・筋肉に大きな問題はないものの、正しい発音ができない障害です。
この障害は、通常、筋肉の未成熟や発音の口や舌の動きのタイミングの問題、
誤った習慣的な発音パターン、心理的要因などが原因となります。
例えば、「さ行」や「ら行」などの特定の音が正しく発音できない場合、「た」行が「か」行に置き換わるなどが典型的です。

お子さんの発音の問題はこの”機能性構音障害”によることが多いです。
下記に詳細を紹介します。

機能性構音障害
主な特徴
1.構造的な異常がない:口腔内や発音器官に明らかな構造的な問題は見られません。
※器質性構音障害ではない。
2.神経や筋肉の麻痺がない、もしくは軽度:構音器官に麻痺はありません。
※運動性構音障害ではない。
3.発音の誤りが定着している:特定の音が正しく発音できず、別の音に置き換わったり、歪んだりします。
4.学習や訓練の問題:誤った発音習慣が原因となることが多く、正しい発音方法を学習することで改善が期待できます。
5.心理的要因:緊張やストレス、環境の影響なども関与することがありま
治療方法
言語聴覚士による訓練:発音の正しい方法を学び、繰り返し練習します。
家庭での練習:日常生活の中で正しい発音を意識して練習します。
心理的サポート:必要に応じて、心理的なサポートを受けることも重要です。
機能性構音障害は、早期に適切な訓練を受けることで多くの場合改善することができます。

機能性構音障害は早期に適切な訓練を受けることで多くの場合改善することができます。
原因により訓練アプローチが変わってくるので、専門家にご相談ください。
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