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ASD(自閉スペクトラム症)とは?

自閉症 発達障害 特徴 特性
赤瀬 匠弥

ST LABO Blog (言語聴覚士)

自閉症とは?

  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)は、社会的なコミュニケーションや行動における質の異常を特徴とする発達障害の一つです。ASDは広範なスペクトラムであり、個々の特性や困難の程度は大きく異なります。

主な特徴

社会的な相互作用の困難

  • 目を合わせることが少ない
  • 表情やジェスチャーを理解しにくい
  • 共感や他人の感情を理解するのが難しい

他者に関心が少ないこともあります。

所謂「空気を読むのが難しい」ことがあります。

コミュニケーションの問題

  • 話し始めるのが遅い
  • 特定のフレーズや言葉を繰り返す
  • 会話の流れを理解するのが難しい

言語の遅れや、常同言語、エコラリアの出現

行間を読むのが苦手、

言葉を額面通りに解釈し、ふわっとした表現が理解しにくいです。

行動の特異性

  • 同じ行動を繰り返す(例:手を振る、回す)
  • ルーティンや決まった順序に固執する
  • 特定の興味や趣味に非常に集中する

常同行動(手をひらひらしたり、体を同じリズムで揺らしたりする)

ルーティンが終わるまで次の行動に移れない。

興味のあることには高い集中力を発揮する。

興味のないことには見向きもしない。

ASDの原因

  • ASDの具体的な原因はまだ完全には解明されていませんが、遺伝的要因や環境的要因が関与していると考えられています。研究によると、複数の遺伝子が関与している可能性があり、環境的な要因(妊娠中の母体の健康状態など)も影響を与えることが示唆されています。

個人的には、ご両親のせいという考えは捨てるべきだと思います。

後天的な環境要因もまだわかっていないことが多いので、「タブレットの見過ぎ、テレビの見過ぎ」でASDが助長されるというのも直接的な原因と考えるのは早計だと思います。

ASDの診断

  • ASDの診断は、行動観察や親との面談、発達の遅れに関するチェックリストを用いて行われます。診断は通常、専門医(小児精神科医など)によっって行われます。

PARS-TRという診断ツールや医師との面談で確定診断が出る事が多いです。

支援と介入

  • ASDの支援には、個々のニーズに応じた療育プログラムや、言語療法、行動療法、社会スキルトレーニングなどが含まれます。早期介入は、子どもが持つ潜在能力を最大限に引き出すために非常に重要です。

ASDの方は特定分野に特化して才能を開花させる方もいます。

ヘリコプターから街を見下ろして、後ほど町の絵を書いたところ、ビルの窓の数も正確に写しとるような方もいます。

得意を伸ばすことが重要ですね。

家族のサポート

  • ASDの子どもを持つ家族にとって、情報提供や心理的サポート、地域社会のリソースへのアクセスが重要です。支援グループや専門機関と連携することで、家族全体の生活の質が向上することが期待されます。

親御さんが責任を感じたり、疲弊して親子ともに良くない関係にならないように、親御さんも適度な息抜きは必要です。

出来れば両親で方向性のすり合わせをしたり、助け合えるのが理想ですね。

まとめ

  • ASDは複雑で多様な障害ですが、理解と支援を通じて、多くのASDの人々が充実した生活を送ることができます。社会全体での認識と支援体制の整備が求められています。
  • このブログが、ASDについての理解を深める一助となれば幸いです。興味のある方は、さらに詳細な情報や最新の研究成果を参考にしたり、こちらのブログにお気軽にお問い合わせを頂けたらと思います。

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