訪問看護の保険の仕組み
赤瀬 匠弥
ST LABO Blog (言語聴覚士)
G-R2Z6L4LBV7
つまり、良い行動を増やして、悪い行動を減らす取り組みです。
その使用方法について調べていきましょう!
項目 | 内容 | 例 |
A:Antecedent(先行条件) | 行動の直前にあったこと | 「おもちゃ片づけてね」と言われた |
B:Behavior(行動) | 実際に起こった内容 | おもちゃを片付けた |
C:Consequence(結果) | 行動の後に起こったこと | 「えらいね!」と褒められた |
癇癪を起こしてしまった際など、A〜Cのどこに問題があったのかを分析していきます。また、同時にどうしたらより良い行動に変わるのかを探ってもいきます。
技法 | 内容 | 用途 |
強化(Reinforcement) | 行動の後に「ご褒美」を与え、同じ行動の再発を促す | 例:できたらシールを貼る |
消去(Extinction) | 望ましくない行動の結果をなくし、徐々に減らす | 例:癇癪に反応しない |
プロンプト(Prompting) | 行動を引き出すためのヒントや助けを与える | 例:手を添えてお片付けさせる |
シェイピング(Shaping) | 徐々に理想の行動に近づけるように段階づける | 例:最初は手を伸ばすだけでもOKとする |
チェイニング(Chaining) | 行動の手順を1つずつ教える方法(順行・逆行がある) | 例:トイレの一連の動作を段階的に教える |
良い行動は”強化”して増やす、悪い行動は”消去や弱化”し減らしていくことが基本的なやり方になります。
よくある、癇癪を起こしている子にアメをあげてご機嫌を取るのは「泣くことでアメをもらえた」という経験をさせてしまうため、逆効果です。
基本的に人間はかまってちゃんで、正しい行動を起こした後に正しい注目を与えるのが重要です。
癇癪が手に負えなくて辛いということを多くのご家族から伺います。でも「癇癪はコミュニケーション手段としては使わないんだよ」ということを覚え込ませることは重要です。
スタンプの事例は”トークンエコノミー”という手法で、色々と応用して使用することが可能です。
A.お手伝いするたびスタンプ。⇨たまったらご褒美と交換
B,電車会社がスタンプラリーを実施して乗客を集める
C,買い物をするとポイントが貯まり、ある程度貯まったら商品と交換
など、社会の至る所で利用されています。
ABAを正しく理解して使用するには専門家の知恵を借りましょう。何事も過ぎたるは及ばざるが如し、過療育には注意しましょう。