G-R2Z6L4LBV7 PDD(広汎性発達障害)総論|ST LABO Blog (言語聴覚士)
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PDD(広汎性発達障害)総論

赤瀬 匠弥

PDD(発達障害(神経発達症))とは

  • ①ASD 自閉スペクトラム症
  • ②ADHD(注意欠如・多動症)
  • ③LD (学習障害)

自閉スペクトラム症 疫学的視点

  • ・生まれながら脳特性が原因とされる
  • ・DSM-Ⅴ以前「自閉症」(知的障害あり)と、アスペルガー障害(知的障害なし)で分類されて いたが、明確
  • な境界が存在しないため、スペクトラム(連続体)という言い方へ変更された。
  • ・脳や性格特性ため、薬物治療存在しない。行動を起こす前段階気持ちや衝動、認知行動 モデ
  • ル(スキーマ)修正を月齢にそった内容で修正、訓練していく。
  • ・遺伝する可能性あるが、未だ解明されていない
  • ・子供20〜50人に1人、男性に多い。

自閉スペクトラム症 診断

  • ・早けれ1歳半検診で気づかれることも
  • ・DSM-Ⅴが基準となる
  • ・問診、行動観察、心理検査や知能検査を実施
  • ・PARS-TR(Parent-inteview Asd Rating Scale-Test Revision)
  • 親面接式自閉スペクトラム症評定尺度→質問紙による評価

自閉スペクトラム症 分類

  • 自閉というと、コミュニケーションをしたくない、引きこもりになる。心を閉ざす。など 閉鎖的な性格傾向をイメージさ
  • れるかと思います。実際に分類がなされています。

  • ①孤立型 周囲へ関心(ー)他者から反応へ応答(ー) 1人で過ごすことを好む
  • ②受動型 周囲へ関心(ー)他者から反応へ応答()集団生活が出来るが受け身
  • ③積極奇異型 周囲へ関心()他者から反応へ応答()自分話したいことかり言う
  • ①②が想像されやすいですが、③ようなパターンも存在します。

自閉スペクトラム症 特徴

  • ・対人関係スキルが低い (社会性が低い)。
  • ・一定行動を繰り返さないと気が済まない (常同行動) 。
  • ・移動、行動、食生活(偏食)など、ルーティンから外れることを嫌う。 新奇場面適応が困難。
  • ・知的な遅れを伴うこともあり。
  • ・興味狭小化←→特定分野へ能力発揮
  • ・他者気持ちを汲むことが苦手 、話を額面通りに受け取る。行間が読めない。
  • ・こだわりが強く 、場面切り替えが上手くできない。(中々外出も困難な場合も)
  • ・他者指示よりも自分意思を尊重して行動する。

自閉スペクトラム症 2次障害

  • ・社会性が低い→友人や会社内でコミュニケーションが出来ない。
  • ・常同行動→親が人目を気にして外出機会が減少する。
  • ・ルーティンから外れられない→毎回同じ道路を通らないと気が済まない、新規学習が困難。
  • ・知的な遅れ→学業不振、就学・就労幅がなくなる。
  • ・興味狭小化→知識や経験が凸凹になる。
  • ・他者気持ちを汲むことが苦手→なぜディスコミュニケーションになるか理解が出来ない。
  • ・こだわり強さ→集団行動阻害になる。結果本人行動範囲を狭められる。
  • ・他者指示よりも自分意思を尊重する→指示が通らないで集団行動が困難となる。
  • 上記状態で社会生活を送ると、周り人間とトラブルがあったり、生きづらさを感じるようになっていきます。
  • 現代で障害福祉分野における社会が成熟した結果、過剰なまでに発達障害認知が進んでいます。
  • そのため早期療育が勧められていますが、一部見逃されていたり、親が障害受け入れをできずに、適切な支援受けられていない方がいるも実情です。
  • 就学時や就労時、環境が変わる際に ASD特性ある方が自己否定に走ることが多く、生きづらさや周囲に理解が得られないが故に、 うつ病など、様々な精神疾患に罹患する可能性が高くなります。

自閉スペクトラム症 良いところ

  • 論理的な思考に長けている
  • 興味あるもとことん追い求める
  • 集中力が高い
  • 公言している著名人
  • イチロー ・米津玄師 ・ビルゲイツ(マイクロソフト) ・スティーブジョブス(アップル)
  • 小林よしり(漫画家) ・イーロンマスク(テスラ、ツイッター) ・アインシュタイン
  • エジソン ※広汎性発達障害や ADHDを併発している方も含んでいます。

自閉スペクトラム症 治療的介入

  • 得意を伸せるように、本人出来ることを探していく。
  • ASDに関して、ペアレントトレーニングや、園や学校へ指導を行う。
  • 自然に社会性が育つを待つだけでなく、 SSTなどを活用してロールプレイを実施しておく。
  • オウム返しや語用誤りなど、言葉適切な場面で困難な際、言語訓練を実施。
  • DCD(発達性協調運動障害)を併発することが多く、他者へ注目薄さから、模倣も困難な ケースも多い。もちろん、 PT,OT、適応となる。
  • STとして注目できる力を伸すことが先決。それから言語訓練や構音訓練を開始していく。

ADHD(注意欠如・多動症) 特徴

  • 年齢に比べて注意力散漫さ
  • 課題をやり遂げる前に違うもへ注意が向く
  • 意思と別に指示以外もに注意が向いてしまう
  • 注意力分配が苦手
  • 「聞いていない」よりも「聞こえていない(悪気なく聞こうとしていない)」に近い
  • 整理整頓が苦手
  • 椅子などに長時間座っていることが困難、じっとしていられない
  • 順番を待つが苦手、会話で順番を待てず喋りすぎる、割り込まないと気が済まない

ADHD(注意欠如・多動症)分類

  • 不注意優勢型 主に上記 1.〜6.
  • 多動-衝動性優勢型 主に上記7.〜8.
  • 混合型 も存在します。

ADHD(注意欠如・多動症)治療

  • 生活環境整備→チェックリストなど活用や 構造化。
  • 行動面サポート→ABA(応用行動分析)、 CBT(認知行動療法)、 SST(ソーシャルスキルトレーニング)など
  • 周囲人間へ理解を促す、ペアレントトレーニングなど
  • 薬物治療→6歳以降 メチルフェニデート 、アトモキセチン、グアンファシン(どれも医療用覚醒剤)
  • 基本的に毎日決まった時間に服用。一生飲み続ける。しかし効果高い様子。
  • ※服用によって社会適合が可能になるケースが多い、療育者負担を医師とよく相談が必要。
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ADHD(注意欠如・多動症)私見・

  • 環境整備や服薬により問題がなくなるなら良いと考えています。
  • 服薬を決断することハードル高い、しかし、行動問題が服薬により嘘ように消失すること もある。
  • 服薬に関して家族と医師と慎重に進めて行くべき。
  • 年齢とともに多動が鳴りを顰め、不注意優勢や ADD(注意欠如障害)が色濃くなることも。
  • 身体多動だけでなく、思考が色々な方向に散る、 「脳内多動」 も存在する。
  • 著名人
  • スティーブジョブス、黒柳徹子、 FUKASE(Sekai no owari)、ウィルスミス など
  • ※私見ですが、薬で良くなるで世中に実公言していない人が多いと思われます。

LD(学習障害)「限局的学習症」定義

  • 前提として、 知的な遅れない。
  • 文字読み、書き、計算習得著しい困難さがある。
  • 本人が習得へ向けて、 十分な努力をしている に関わらず、習得が困難。
  • 視力や手運動など 機能的な問題ない 。
  • 一般的に学齢期になってから確定診断される。
  • 読み、書き、計算障害3つが揃って学習障害とされる。

LD(学習障害)「限局的学習症」分類

  • 読み、書き、計算、どれか一つみ障害で呼び方が異なります。
  • ディスレクシア(読字障害)→絵として認識に近い。「ま」「は」、「ぬ」「め」など細か い認識が難しいこと
  • もある。私たちがアラビア語を読んでいるようなも、模写出来るが認識 が困難。 逐次読みが顕著
  • ・ディスグラフィア(書字障害)→マス目をみ出す、字がすごくきたない、字形が整わない。
  • ※臨床上計算障害ない、読み書き障害ことをディスレキシアと呼ぶことが多く、識字、書字で困難を呈するケースが多い。
  • ・ディスカリキュア(算数障害) 暗算ができない、単位がわからない、数概念がわからないなど 色々なタイプがある

LD(学習障害)「限局的学習症」治療

  • 薬物治療なし
  • ・基本的に学齢期から診断だが、早期発見・早期療育によって遅れをカバーできることがある。
  • ・繰り返し単純な学習でキャッチアップすることもある。
  • ・本人にとって難しい部分を明らかにし、そ部分を本人負担にならないように支援を進める。
  • 著名人
  • 俳優:トムクルーズ 台本読めず、復唱で聞いたセリフを話す
  • 落語家:柳家花緑 落語口伝なで 40歳まで気づかれなかった。

総括

  • ・発達障害と言っても、タイプによって出現する症状違いがあります。また、合併していることがほとんどな
  • で、純粋な ASDとか、純粋な ADHDとか少ないです。そため、出ている症状(エラー)が何由来で起こっ
  • ているか鑑別をしていかないと、対症療法みとなってしまい、原因が残ったままになってしまいます。
  • ・発達障害なかで薬物治療効果があるもが ADHDみなで、他発達障害原因を治療すること
  • できないですが、”集団生活で指示が守れず立ち歩いてしまう”という現象みからで ASDが原因で自己
  • 中心的な動作をしているか、 ADHDが原因で多動なか鑑別が困難です。また、合併している可能性も
  • 考慮しないといけません。
  • そため本児色々な側面から
  • ①個別で多動ないかどうか
  • →個別ー集団で違いなら ADHD除外、ADHDなら自分で環境に合わせて衝動を抑えること困難
  • ②質問応答どくらいできるか
  • →人顔を見ないでオウム返ししてくるなら ASD可能性が高い、
  • ③個別指導時注意向き方どうなか
  • →人言うことを聞いていない様子で、視界中で手を振っても気づかなくて、顔目前に手が きたら
  • やっとハッと気づく、なら ADHD可能性が高い。
  • 上記ように鑑別しつつ、合併可能性も考慮しつつ、
  • 本人や親が生きづらさを緩和できるような関わりをできることが理想かと思います。
  • 発達障害子を持つ親基本的に「自分せいで健康な子に産んであげらえなかった」と言う
  • 自己嫌悪に苛まれています。成人分野で障害受容段階というもがありますが、それに近い形で
  • 親障害受容も進んでいきます。否認時期に「良くなりますよ!」と励ましても逆効果で、
  • STとして日々感じる、親受容段階に寄り添うことしか出来ないということです。
  • 治療的な介入が出来る、親が治療を受け入れる準備が出来る=障害に対して前向きに向き合う
  • ことが出来るようになってからであると思います。また、受容段階進んだり戻ったりするで
  • 親と密にコミュニケーションをとって親調子を探ることも重要だと思います。
  • 結局、親関わりが良くも悪くも子供に影響を与えるで、子供自身だけでなく親へフォローも実施する
  • べきかと考えます。
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赤瀬 匠弥
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